10月/25/2012

今日も「管巻き」してました!

今日も朝から「管巻き」です。

昨日の記事に載せていた木管はこのようにして糸を巻き付けています。

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通常は電動の管巻き機?を使うのですが、繰り難い(巻き難い)糸はこのようにして手動で巻いていきます。

電動で巻くより時間はかかりますが、糸にあまり負担をかける事無く自分のペースで巻けるのでメリットも多いですね。

今日で2日目ですが、後3日分くらいの「管巻き」があります。

みんなで仕事を分けながらやっておりますが工程のほとんどが手作業なので昼間の時間だけでは全然足りないです…。

 

来月新作を発表する機会があるのでそれまでに色々作らなければなりません。

今日も寝落ちするまで頑張るぞー!

 

 

 

 

 

10月/24/2012

今日は1日『管巻き』に追われていました。

今日は商品製作に使っている道具を紹介したいと思います。

これ何だか分かりますか?

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これは木管(きくだ)です。

正式名称が他にあるかもしれませんが私達は昔からそう呼んでいます。

何をする道具かと言うと、機織りする時のヨコ糸を巻き付ける為の管です。

糸を巻き付けるとこんな感じになります。

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これを杼(ひ)という道具にセットしてタテ糸の間に入れて織っていきます。

この管に巻く作業「管巻き」と呼んでいますが、これが中々手強い作業なんです。

大島紬に使う糸は非常に細い糸です。

それを泥染めしておりまして、泥染めの性格上染め上がると糸が毛羽立っております。

毛羽立った糸は糸同士が引っ付き合っちゃって中々離れてくれません。

それを管に巻き取っていかなくてはなりません。

大体はスムーズに行くのですが、中にはとんでもない問題児もいまして…。

今日の殆どの時間をその子にとられました。

通常1時間くらいで終わる作業が6時間かかりました。

でもこういう苦労した子が製品になる時って本当に嬉しいんですよね。

明日も頑張って管巻きして、早く織り上げよう!

 

 

 

10月/22/2012

月曜日は仕事が沢山あり過ぎていつまでたっても終わりません。

今日は週の初めの月曜日、今週もバリバリ頑張りましょう!

 

私は朝から機を建てたり、パソコン作業をしておりました。

昼に社長が出張から戻りましたので、久し振りの全員集合です。

報告を受けバタバタと作業をし、午後のメインの仕事、「締機」の作業場へ行って来ました。

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これは「柄抜き」という作業をしている所です。

締機は大島紬の特徴である細かい模様を糸に施す織機で、大島紬を作るのに最も重要な道具だと私は思っています。

この工程がある事で、もの凄い緻密な柄を、効率よく作る事が出来ます。

それで、この「柄抜き」ですが、これは、糸に任意の模様を付ける為、図案で決められた場所に綿の糸を入れていく作業です。

大島紬は糸に模様を付ける為に一度綿糸で織り、染めてほどいて、もう一回織って作られています。

糸の模様は写真の様に決まった場所に綿糸を入れる事でその部分が防染され作られるのです。

 

1つの場所に入れる糸の本数も図案で細かく指示されており、気の抜けない作業です。

ここで間違うとどうにもなりませんので…。

 

明日には締め始める予定ですが、他の作業に追われてるのでどうなることやら。

とりあえず今日は寝落ちするまで残業頑張ります!

 

 

10月/21/2012

今日の奄美は絶好の海日和です!

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今日は朝からコマゴマした仕事をしておりましたが、余りの天気の良さに午後からは海に来ちゃいました。

日射しは少し痛いくらいですが、木陰に入るととても涼しく、打ち寄せる波の音を聞いてるとだんだん眠気が…。

いい気分転換が出来たので明日からも仕事頑張れそうです!
いや厳密には今日の夜からでした。

10月/20/2012

奄美豪雨災害から今日で2年です。

今日は仕事とは関係ない話しをします。

2010年の10月20日に100年に1度と言われる集中豪雨が奄美を襲いました。

今でも爪痕は生々しく残っています。

当時たくさん報道されたので皆さんの記憶にもまだ残っている事と思います。

 

2年前の今日、私は締め機で絣筵(かすりむしろ)を作る作業をしておりました。

ちょうどこんな感じです。

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昼ご飯を食べに出た時に昨日からの雨で川の水がかなり増えている事が気になったのを覚えています。その時はまだ雨はそんなに強くありませんでした。

 

昼食後また作業に戻り一人黙々と締め機で筵作りをしていました。

雨はずっと降っていたのですがそんな大雨とは思ってなかったです。

突然電話が鳴って会社が大変な事になっていると言われました。

山から水や土砂が溢れて会社の前の道路は川になっており、私は会社へ戻る事は出来ず家で待機をしていました。

 

これは夜少し水が引いてから歩いて会社まで行って撮影した写真です。

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会社の前の道路は山からの土砂で埋まり、水深は30cmくらいありました。

最大50〜60cmほど水が来たとの事でしたが、幸いな事にギリギリで床上にまで水が来る事はありませんでした。玄関が少し高くしてあった事で難を逃れました。

 

会社の方は島全体から見れば大した被害ではなく、翌日の報道を見てとんでもない事が起きたのだと分かり、信じられない光景が島の至る所で見られました。

また何時起こるか分かりません。実際この後も何度も大雨の被害は出ております。

奄美だけでなく、日本全体で天災は多くなっている様に感じます。

これからも防災の気持ちを強く持って、日々備えていきましょう。