今日は商品製作に使っている道具を紹介したいと思います。
これ何だか分かりますか?
これは木管(きくだ)です。
正式名称が他にあるかもしれませんが私達は昔からそう呼んでいます。
何をする道具かと言うと、機織りする時のヨコ糸を巻き付ける為の管です。
糸を巻き付けるとこんな感じになります。
これを杼(ひ)という道具にセットしてタテ糸の間に入れて織っていきます。
この管に巻く作業「管巻き」と呼んでいますが、これが中々手強い作業なんです。
大島紬に使う糸は非常に細い糸です。
それを泥染めしておりまして、泥染めの性格上染め上がると糸が毛羽立っております。
毛羽立った糸は糸同士が引っ付き合っちゃって中々離れてくれません。
それを管に巻き取っていかなくてはなりません。
大体はスムーズに行くのですが、中にはとんでもない問題児もいまして…。
今日の殆どの時間をその子にとられました。
通常1時間くらいで終わる作業が6時間かかりました。
でもこういう苦労した子が製品になる時って本当に嬉しいんですよね。
明日も頑張って管巻きして、早く織り上げよう!