9月/14/2015

屋久杉泥染め☆

今日は屋久杉から抽出した染料で泥染めをしておりました。

 

何故、屋久杉で染めをしているかと申しますと、屋久杉彫刻をされている先輩の職人さんから、作業していると削り端材が結構出ると言うお話を聞きまして。

もしかしたら染料が取れるかもしれない!と思い、その端材を送ってもらう事になりました。

 

こちらが屋久杉の削り端材です。

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何だか美味しそうな削り節ですねぇ。。

実際屋久杉のいい香りがしておりました。

 

こちらを煮出していきます!

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まず1番液を取りまして、つづいて水を変え2番液まで取りました。

煮出している間、屋久杉の香りが工房中に広がり、悠久の時を感じておりました。

屋久杉には防虫防臭効果があると聞きましたので、煮出した後の端材は不織布にでも入れて倉庫に置いておこうと思います☆

 

結構濃い色の染液が取れたのですが、どのくらい染まるかは染めてみるまで分かりません。

よく染まってくれればいいのですが…。

 

煮出したのは昨日の話しで、一晩置いて本日染色しました!

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今日は凄くいい天気でまさに染色日和!?という訳で、海に行きたい衝動を抑えつつひたすら染めていきます。

染めているのは麻の生地です。

端材を頂いた先輩の職人さんの依頼で、この生地で作務衣を作る予定です。

染め始めの色は、淡いピンクのような色で綺麗です☆

麻は中々染まってくれないので心配ですが繰り返し染めて少しでも濃くなってくれたら成功、かな。

 

常温である程度染めた後は火にかけて温度を上げて染めていきます。

温度を上げる事でどんどん生地の中に染料が入っていきます。

出来るだけ染料を生地に入れ込んだ後、水で洗い、続いて泥染めに参ります!

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天気がいいと、この工程が楽しいですね☆

雨が降ってると最悪…。

まんべんなく泥に反応してもらえるようにゆっくりゆっくり何度も染めていきます。

 

今日は学校から帰ってきた息子を連れて行ってました。

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そういえば泥染めは始めて見せたかも?

父の染める姿に何かを感じてくれたでしょうか。

 

後はここまでの工程を繰り返していきます。

どんな色に染め上がるのか乞うご期待!!