これは上げ枠といって泥染めした絣筵を解き、また綛状に戻す作業です。
泥染めした糸には細かい泥が付着しているので作業が終わると粉状の泥が溜まっています。
花の中にもいつの間にか入り込んでいて鼻をかむと泥がいっぱい…。
涼しい時期はマスクをするのですがこの時期はちょっと…。
今回はカシミヤ糸の上げ枠なので糸は4本ですが、大島紬の絹糸は12〜20本程を束ねて染めておりますので上げ枠の作業もずっと大変です。
また細い絹糸は切れ易いので細心の注意を払っていても切れてしまう事があります。
こういう作業は大島紬を好きな方でもあまり知らない作業ですが、大島紬を製作する時は必ず行う作業です。
こうした作業を積み重ねて大島紬は作られていくのです。
少々お高くなってしまう事をご容赦下さい。
上げ枠した糸は水洗いして自然乾燥させます。
直射日光はあまり良ろしくないので、弊社では風通しの良い部屋で干しております。
完全に乾いてから、この糸をヨコ糸に使い織っていきます。
奄美は連日晴れの日が続いているので作業の方ははかどって良いのですが、もう少し涼しくなってくれないと体調の方に支障が…。
一番暑い時間は涼しい部屋でパソコン作業をしている今日この頃です。
月末から出張なのでそれまでに出来るだけ仕事を進めておきたいと思います。
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